パワハラ振り返りシート導入事例

Story 1: 管理職にあるパワハラの芽を摘みたい

エンターテイメント(多店舗展開型企業 社員1500名規模)

管理職(約150名)に行動価値検査によるパワハラ振り返りシートの出力、及びパワハラ予防研修を
実施した湯澤悟氏(湯澤社会保険労務士事務所 所長/パワハラ振り返りシート共同開発者)への
インタビュー *写真は湯澤氏

平井:湯澤さんのお客様ではどのような経緯で「パワハラ振り返りシート」の導入を決定されたのですか?

湯澤:企業のトップがハラスメントに対する危機感があり、対策をしなければというのが出発点で研修講師を探しされていたようです。なかなか社内で注意喚起しても、聞き流されてしまいがちな状況があり、社外の力を使おうということでした。

平井:お客様の会社ではパワハラが問題になっていたのですか?

湯澤:実際、同社ではパワハラの事案は多かった訳ではありません。ただ、このままほっておくとパワハラになりかねない事案が散見されてました。ですのでまだ芽が出ないうちに問題となっている社員を含め、検査を使って客観的に自分の言動を振り返ってもらうのは効果がありそうだということで興味を持ってもらうことができました。

平井:人事の方にはどのように評価されましたか?

湯澤:人事からは「気づかせるのが研修の目的」と事前に伺っていましたので、参加者に「そういう言動をとっているかも、パワハラをしているかもと気づかせて、また自分は気づいてないけれど相手を傷つけているかも」と気づいてもらう成果に向かって検査と研修を実施しました。研修後のアンケートで共通していたのは「自分もパワハラをしていたのではと気づきがあった」と感想を書いた人も多く、人事部の皆さんから「今回の目的は達成できた。」というご評価を頂けました。

検査について特に人事の方に評価頂いたのは、結果がフィードバックされるまで、「パワハラのリスク」が測定されることが受検者に気づかれることなく、あくまでも管理者としての「自分自身の振り返り」のための適性検査として実施できたことでした。そもそも検査エンジンになっている行動価値検査は自分を作りづらい設問設計にはなっているため、受検者がより素の自分に向き合ってもらうことができたと思います。

パワハラ傾向のフィードバック

平井:受検後、研修ではどのように適性検査が測定している内容について受検者にお話しされたのですか?

湯澤:「実はこの検査はパワハラのリスクを測る検査です。」という説明をしました。最初、参加者は「えっ!」と驚きますが、『利用のしおり』にある説明を見てもらいながら、「一つの行動にはプラス(長所)の面とマイナス(短所)の面があり、もしかするとマイナスに出た時にパワハラを起こす可能性がある」という話をしています。

平井:例えば猪突猛進タイプは仕事にプラスになる場合もあるし、「周りが見えなくなる」というマイナスに出てしまう場合もあるということですね。

湯澤:「プラスとマイナス、つまり天使と悪魔の、悪魔の部分はひょっこり顔を出すものなので、それがどういう時なのかというのをちゃんと理解してもらうために、検査の見方もフィードバックして、まず自分で振り返ってもらいます。」と。

もちろん前提として「健康診断で自分が病気になる可能性がどの位あるのか気づいてもらうことと同様に、この検査も個々に気をつけてもらう目的で実施しています」ということと、当然ですが「誰かを吊るしあげる目的で受けてもらっている訳ではない」ということをしっかりお伝えします。

平井:検査結果を参加者に返した際の皆さんの反応は如何でしたか?

湯澤:気になって隣を覗いて見たり、「やっぱり危ない」と笑いが起きたりしていました。人事から「この人は気になっていて・・・」と相談された方はやっぱり検査結果を人に見せないように閉じちゃうとか。よく検査結果をフィードバックする研修では、お隣同士やグループで見せ合うというようなことをやるのですが、今回は強制的に見せ合ってもらうということはしませんでした。「見せたくない人は見せたくない」ということでいい。見せたい人は先に自分を開示して、相手が「見せたい」ということであれば他の人の結果を見るようにしてくださいと促しました。

平井:フィードバックに際してはどのようなことを意識されましたか?

湯澤:先ほどの内容に加えて、スコアが低く出ればパワハラのリスクだけがとにかく高くなる訳ではなくて、行動がプラスに出ているときは問題ないのだから、そこは積極的に伸ばした方が良い訳です。

ただ行動がひょこっとマイナスに出た時に自分で気づかないでやっていると、後で「パワハラだ」と言われて「なんで?どこがですか?」と一番自分が腑に落ちないでしょう。やっていて気づけないと繰り返してしまう可能性もあり怖いので、前もって、どういうところが危険度があるのかということを知りましょうと伝えています。

平井:パワハラの事案となっていた参加者の方に変化はありましたか?

湯澤:実は声のかけ方、出し方が、これまで部下が相談しても「それはダメだろう」と、すぐ反論していた人が一回、受け止めてくれて対応が変わったという話がありました。

「パワハラ振り返りシート」はどんな会社に向くのか?

平井:どのような会社に管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」は向くと思いますか?

湯澤:今回は多店舗展開型の会社でご導入頂いた訳ですが、店舗で実績上げた方が本社にいて、カリスマで逆らえない存在であったり、店舗内で本社で目が行き届かず、店長に権限が集中しているので、多店舗展開している企業は同じような問題があるのでしょう。

一定の社員規模であっても、コンプライアンス教育が行き届いてないことが多いため例えば飲食などであれば風営法を守ることと同様にパワハラに取り組んでほしいなと思います。

また今回は特に主幹部門(人事部門)に危機意識があったことも大きいですね。最初は少人数で順次研修しようという計画でしたが、お話をさせて頂いた後、「役員、部層、課長層も集まって、一気に共通言語を作った方が良い」ということで管理職全員を集めての研修になりました。

平井:パワハラの傾向を見るという意味で、他社の検査と比較してどうですか?

湯澤:いろんな検査があって結果レポートがあるが、ほとんどの検査は総花的に傾向が出力されて、「だから何?」となりがちです。パワハラ振り返りシートはパワハラにフォーカスして出力されるので、そこで問題を抱えている会社にはしっかり示唆を提供できます。

また他社検査ではその結果を見てパワハラの可能性を判断することはできないのではないかなと思います。検査の内容としては性格・パーソナリティを見る検査が多いと思うのですが、パワハラは行動・言動・態度を見ないと本人の納得度が低いでしょう。

その点、管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」は行動価値(どんな行動を重んじているか)を測定し、アカデミックにも信頼性ある行動価値検査を検査エンジンにしているので納得感が高いです。

平井:今日はありがとうございました。

Story 2 :生え抜きの部長に改心して欲しい・・

アパレル製造・販売(社員数1,000名以上)の実話に基づいた導入ストーリーです。実はパワハラを起こしがちな人のタイプとして、往々にして誰もが認める実績があったり、また頼りにされる社員(管理職)であったりすることがあります。このケースも同様でした。導入の背景には「自らの間違った振る舞いに気づき、軌道修正し、引き続き活躍して欲しい。」という、社長のパワハラを起こしている社員に対する希望がありました。(*ストーリーの性質上、会社や個人の特定を避けるため一部脚色しています。
ご了承ください。)

パワハラを訴える社員の家族から届いた一枚のFAX

パワハラする本人自身に気づき、改めて欲しい。

「なんとかX部長に改心を促す方法はないか」と社長から管理担当役員のAさんは相談を持ちかけられました。

X部長は創業以来、社長と共に働いてきた生え抜き。20年近く在籍し、ある時には会社の危機を救うほど大活躍をしてきた会社の功労者です。

そんなX部長のパワハラ問題が露見したのはパワハラを受けている社員Yさんの家族からの1枚のFAXでした。「このままYがX部長のパワハラで家族が疲弊していくのを放っておけない。適切な対応がなければ会社を辞めさせて出るべきところに訴える。」と社長宛にX部長の謝罪と処分の要求を送ってきたのです。

Yさんの家族はYさんの尋常でない疲労困憊ぶりを見て、おかしいと感じてYさんに会社で何が起こっているのかを問いただして、会社で受けているパワハラの実情を知ったとのこと。

Aさんは、その実績から自信もプライドあり、気も強いX部長を思い浮かべつつ、「社長の気持ちも分かるがどうX部長を諭したものか」と頭を抱えてしまいます。

創業以来、「社員は家族。家族同様に大切にしたい」と考えてきた社長です。パワハラなんて絶対に許せませんし、そんな自分の考えを知りながらパワハラを起こしているX部長に社長は当初強い憤りを感じたそうです。ですが、一方で長年働き続け、時として会社を救うような活躍をしてきたX部長にも情もあります。将来の役員候補としてまだまだ活躍して欲しいと期待もしていました。

社長はX部長に短気で言葉が荒いところがあるのは分かっていましたが、仕事ではいざという時に本当に頼りになる存在なのです。

Aさんは一人で考えていてもなかなか答えが出せないと思い、顧問社労士に相談しました。
そこで、紹介されたのが『パワハラ振り返りシート』でした。

顧問社労士に薦められたパワハラ振り返りシート

『パワハラ振り返りシート』は日本心理学会でも論文発表されている行動価値検査の結果を元に出力されます。36問のWeb検査ですので手間もかかりません。

 顧問社労士の説明によると、「検査の設問には受検者にパワハラを想起させる質問は入っていません。つまり自分を飾ったり偽って受検される可能性がないのです。何より客観的に受検者がパワハラを起こす、もしくは起こしているリスクを把握できるのがポイントです。客観的に『あなたはパワハラを起こすリスクがある』と数値で出力されるので説得力があります。」とのことでした。

また導入にあたってアドバイスも今のAさんにぴったりの内容でした。

「自分自身の行動を振り返るという名目でX部長が管轄する部門だけでなく、事業部全体で適性検査を受検してみましょう。パワハラを受けている社員の状況やX部長の部門の雰囲気をつかむことができます。」

「パワハラを受けている社員を他の社員と比較したり、X部長の部門の雰囲気を他部門と比べたりすることで、X部長自身に『まずい!変わらなければ!』という意識を自然に持ってもらえるはずです。必要であれば専門家に検査結果のフィードバックをお願いすることができます。」

そして、「会社としてさらに成長していくため、社員それぞれが自分のビジネススタイルを振り返ろう」と社長が音頭をとる形で検査受検がスタートしました。

 受検後、検査結果のフィードバックを受けつつ、結果を見つつと「見て書いたのではないか?」と驚くような組織の分析結果で社長も管理担当役員の山田さんも驚きました。まさにパワハラを起こしている本人が炙り出され、パワハラを受けている社員のストレス状態や、萎縮している部門の雰囲気が現れていました。

 結果は社長からX部長に伝えられました。客観的な数値で自分やパワハラを受けている社員の状況、部門の状況を確認したX部長にいつもの勢いはなく、率直に反省されたそうです。

 その後、X部長からパワハラを受けた本人にも謝罪がなされ、自分の傾向を踏まえて、仕事の進め方について社員と積極的にコミュニケーションをとるようになったということでした。

Story 3 :パワハラを自分事に感じて欲しい。

序列を大切にする体育会系気質の人が多い物流会社(社員数500人以上) が舞台の実話に基づいたストーリーです。パワハラらしき事案が複数見受けられるため、人事部門では深刻化しないように専門家を呼んで研修を実施していました。しかしながら、肝心の問題を起こしている管理職が「パワハラは起こしてないし、自分には関係ない話だ。」と他人事でした。これに人事部門が危機感を持ったことが導入の背景にありました。

(*ストーリーの性質上、会社や個人の特定を避けるため一部脚色しています。ご了承ください。)

研修は、もうまるで他人事・・どうしたらいい?

上下関係に厳しい
体育会系気質の組織風土

「もうまるで他人事。今年も研修を予定しているが、どうした良いものか・・」物流業を営むA社では毎年管理職を対象に「パワーハラスメント予防研修」を弁護士や社労士さんなどを招いて実施しています。研修を担当している人事総務部の大川さんは頭を悩ませていました。

 会社の雰囲気が体育会気質で、大川さんは本社や物流センターでの管理職の社員への指導を見るにつけて「これは下手をするとパワハラ」って言われかねないなと感じています。離職率も40%前後と高く、退職理由に「管理職(上司)との相性」を挙げる人も多く見受けられます。それでも管理職に問題意識がないのには理由がありました。

 その理由は管理職は本社も物流センターも現場を経験してきた生え抜きの社員でほぼ構成されていることにありました。つまり、管理職自身も若い頃に同様の指導を受けて育ってきているので、パワハラと言われかねない指導が当たり前の雰囲気になっていたのです。それで「パワーハラスメント予防研修」を実施しても、研修アンケートや感想を直接聞いても「自分には関係ない」と他人事なのです。

 ある日、大川さんは人事担当者が集まる勉強会でパワハラを起こしたり、起こしていたりするリスクを測定できる適性検査を開発している会社をたまたま知り、グローイングに電話しました。 

グローイングの担当者によると、「パワーハラスメントの定義や裁判所の判例、ちょっとしたコミュニケーションのコツ程度を伝えるだけでのハラスメント予防研修では参加者に響かない」と問題意識を持っている企業は多く、そんな企業から「参加者自身にパワーハラスメントという視点から振り返りを与えて刺激したい」と問い合わせが増えているとのことでした。 

研修に管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」をプラス

パワハラ振り返りシートで自己理解を促した上で研修実施

確かに部下とのコミュニケーション上、自分にどのような点でパワーハラスメントを起こすリスクがあるのか把握して、自分にもその可能性があると認識することができれば「自分事」としてパワーハラスメント予防研修を受講できるはずだと感じました。

グローイングでは研修も提供しているそうですが、受検者に適性検査を元にパワーハラスメントのリスクについて促す『パワハラ振り返りシート』だけでも販売していること。既にある弁護士さんにハラスメント防止をテーマに講師をお願いしていたので丁度良いなと思いました。

人事担当者がパワハラ振り返りシートを使って社内講師に

 『パワハラ振り返りシート』の出力サンプルを見るだけでもリスクがどんなところにあるのか一目瞭然ですし、受検者の傾向に合わせて助言や自分がとりがちな言動が記載されていて、「こんなことあるかも」とはっとさせられます。

 折角ですので、大川さんはグローイングのコンサルタントと話をして、付属している『利用の手引き』を元に、大川さん自身が講師となって管理職に振り返ってもらう時間を弁護士さんが話す前に研修内作ることにしました。

 結果は参加者達に大受けでした。結果を参加者に返すと「わー、あるある!」「やばいなー、俺」と方々から声があがったり、「なるほどなー」と感心する声なども聞こえました。

 これまでは居眠りする人が多数でるような雰囲気だったのですが、その後の弁護士さんのパワハラ予防研修では多くの質問が研修中にされるなどかなり活発なものに変化しました。その様子を見て、大川さんは「振り返りを与えて良かった」としみじみ感じたそうです。

『パワハラ振り返りシート』を出力する適性検査は『どんな行動に重きをおいているか?』を問うもので行動価値検査と呼ばれています。グローイングの担当者からは行動価値は置かれている環境(例えば上司が変わる、職場が変わる)などで変わってくる可能性があり、定点観測すると良いと薦められました。

 折角、毎年管理職研修をやっていることもあり、毎回自分の部下指導のスタイルを振り返る意味でも効果的だなと大川さんは考え、来年も検査を実施することにしています。

Story 4:管理職採用で内定前に釘を刺したい。

建築会社(30名規模)が舞台の実話に基づいたストーリーです。管理職クラスで採用した社員がパワハラで社内の雰囲気を悪くし、またその社員の退職に至るまでの苦労を繰り返したくないという思いが導入の背景にありました。(*ストーリーの性質上、会社や個人の特定を避けるため一部脚色しています。ご了承ください。)

苦い管理職(部長)採用の失敗経験

思い切って部長職で採用

「もう二度とあんな人間は採用したくない。」建築業を営む木下さんは思い出しただけでも不愉快そうに話をします。木下さんの会社は30名強の従業員がいます。木下さんが不愉快に感じているのは、既にもう退職をしている元営業部長のAさんについてでした。

Aさんは実は2年前、中途採用で入社してきました。成長著しいハウスメーカーの出身で、更に会社を大きくしていきたいと考えていた木下さんが期待して採用した社員でした。採用時、いきなり部長職を与えるのもどうだろうかと木下さんは考えましたが、Aさんがハウスメーカーで課長であったこと、またやりがいを持って働いて欲しいという思いから部長職で迎えることを決断しました。

面接でのAさんの雰囲気はとても明るく、ポジティブな雰囲気が伝わってきましたし、これまでの実績に十分な自信をもっているように見受けられました。

特に印象に残っているのは、木下さんの会社について、どう感じているかという質問をAさんにした時のことでした。

Aさんは木下さんが「なんて率直に言う奴だ」と驚く位、嫌がるかなと思えることでも平気で話をしてきたのです。

ただ、木下さんとしては、思ったことを何でも言い合うことは一緒に働く上で大事なことだとも考えて、「少しムッとする一方で、Aさんに好感もあった。」と言います。

後からこの事をグローイングに話をすると「面接での印象にパワーハラスメントを起こす人の傾向が出ていますね。」と指摘されました。

次第に出てくるパワハラの傾向

Aさんが入社して、しばらくは特に問題もなく会社に馴染んできたかなと思っていましたが、それもつかの間、Aさんの直属の社員から木下さんは半年の間に次第に色々な相談を受けることになります。 

例えば・・『Aさんが前職でやっていたと思われる管理方法を導入しようとしたのか、これまでになかった資料作成などの仕事をどんどん振られること。』『顧客対応だけでも一杯なのに、さらに業務が増えて残業で困っているのだが、「生産性が低過ぎる」と怒られたこと。』

『実際、顧客対応でミスが起きてしまい、フォローをお願いしたけれど「お前の仕事だ。」と全く手を貸そうとしないこと。』『作成に手間取ると「ダメだな。こんなこともできないからいつまでたってもこの会社は成長しない。おまえのような奴は俺の前職ではすぐにクビだ」と吐き捨てるように言われたこと。』等々。

 そしてついには新卒で入社した営業部門の社員が辞表を出してくるまでになったのです。

 木下さんの会社は2階建てで社長の執務スペースは管理部門と共に2階にあり、営業部門は1階にあります。営業部門はAさんに任せると決めて以降、あまり口を出さずにいましたが、さすがに耐えられなくなりました。

Aさんに雰囲気が悪い、マネジメントの仕方に問題があるのではと指摘すると「私が間違っている?これまでのやり方でこの会社の規模なんでしょう?だから成長しないんですよ!」逆ギレをされ、木下さんも「ふざけるな、会社を壊す気か?お前はクビだ」と声をあらげてしまいました。

翌日、Aさんは木下さんに退職届を渡すと、「休暇を頂きます」とそのまま会社に来なくなってしまいました。

行動価値検査による面接

 木下さんは「何でこんな人を採用してしまったのだろう」と後悔し、「自分に見極める目がないのでは?」と不安になりました。

売り手市場でなかなか応募が集まらず、経験者の応募が来ることは稀です。もし応募がくれば、人手不足の折、どうしても採用する方向で考えてしまいます。
「なんとか、問題を起こしそうな社員を見極めて、採用するにしても問題を起こした場合の会社としての方針についてしっかり釘を刺して入社させたい・・」

そんな折、木下さんは自社の顧問をしている社会保険労務士から『パワハラ振り返りシート』の提案を受けました。「これだ!」と思った木下さんは必ず採用時には候補者に行動価値検査を受検してもらうようになりました。

通常はパワハラ振り返りシートではなく面接用のシートを出力して活用していますが、管理職を採用する際にはパワハラ振り返りシートは必ず確認するようにしています。

36問のWeb適性検査で、結果は候補者が受検するとすぐに管理画面でダウンロードでき、使い勝手の良い検査です。受検者の傾向に合わせて面接質問例も出力され、木下さんの会社の中途採用では欠かせない採用検査となりました。